しかし、日本では生命倫理的な観点から禁止されている方法も多く、海外に比べ限られています。
日本で実施が可能な方法を知り、状況や予算に応じて上手に選択していくことが大切です。
今回は、国内で可能な最新方法を、かかる費用・そして成功率と共に、細かくご紹介していきたいと思います。
排卵日を推測する方法
①タイミング法、タイミング指導
赤ちゃんを授かりたいと思った際に、まず最初のステップとして、基礎体温表を付け始める女性は多いのではないでしょうか。 基礎体温表は、自分の排卵日を知る上での、最も有名なツールです。排卵日に合わせて性行為をすることで、赤ちゃんを授かる確率はぐっと上がります。 また、XとYの精子にはそれぞれ長寿・短命と言った特徴があり、排卵日の数日前に性交渉をするのか、それとも当日かによりチャレンジすることが可能です。このように、性交渉をするタイミングでチャレンジすることを「タイミング法」といいます。
タイミング法は、基礎体温表を病院に持参することで指導をしてもらえます。
また、比較的容易な方法だということもあり、やり方をきちんと理解していれば、自分たちだけで行うことも可能です。
ところが、タイミング法はあくまで、排卵日に基づいてタイミングを取るだけなので、もともと「男の子が授かりやすかった」
「女の子ができやすかった」
「第一歩」としてタイミング法を始め、他の方法も同時に取り入れていくべきでしょう。
★費用:
病院の診察費:相場 約1,000円~2,000円 婦人体温計 相場 約3,000円~5,000円★成功率:
自分で行った場合:約70% 病院の監修の元に行った場合:タイミング法のみでの成功率は不明②排卵日検査(超音波検査、排卵検査薬)
排卵日をより正確に知りたいのであれば、専門的に検査することが必要です。
病院では、超音波検査(エコー検査)で直接卵胞の大きさを見ることによって、いつ排卵が起きるのかを予測してくれます。
もし、排卵日付近に病院に行くことができない場合は、排卵検査薬を使ってご自宅での検査も可能です。しかし、現在日本ではドラッグストアで排卵検査薬を買うことが出来ず、購入するためには、病院または薬局で氏名や住所の登録が必要です。
排卵日の検査は、基礎体温表だけでは不十分な情報を補うための、補助的な方法として取り入れることが出来ます。
ただし、タイミング法と同じで、あくまでも排卵日を知るためのものであり、ママのもともとの体質を変えることは出来ません。
★費用:
超音波検査:相場 約2,000円 排卵検査薬:相場 約3,000円(7回分)★成功率:
約70%精子の種類を人工的に選別する方法
③パーコール法
パーコール法は、現在の日本でできる女の子を希望する方のための方法の一つです。不妊治療を専門とする医療機関などで、人工授精の技術を使って行われます。 日本産科婦人科学会は、2006年4月までは、遺伝性疾患を回避する目的以外ではパーコール法の使用を認めないとしてきました。しかし、特に法律で禁止されているわけではなく、また危険な副作用も起きていないので、現在では使用が可能な病院も存在します。 まず、男性の精液をパーコールという液体に入れてます。そして遠心分離機にかけることで、Y精子より重いX精子は下に溜まり、精子を分離することが出来ます。 その下に溜まった精液を人工授精する方法がパーコール法です。★費用:
パーコール法:相場 約50,000円(1回)★成功率:
遠心分離機にかけることで、より多くのX精子を子宮に送り込むことが出来ますが、成功率は100%ではありません。
というのは、技術の限界で、どうしてもY精子が混ざってしまう場合があるのです。
成功率としては、他の方法と大差ない約70%と言われています。
また、精子を2種類に分けることで、妊娠をする確率自体が下がります。
一度目の実施で妊娠しなかった場合、妊娠が成立するまで、何度も体外受精を受けることになります。
費用的にみても他の方法より高く、体外受精という、身体的にも負担の強いられる方法ですので、パーコール法を選択する際には慎重な検討が必要です。
女性の環境を見直す方法
④潤滑ゼリー
潤滑ゼリーはグッズの一つで、その名のとおりゼリー状の見た目をしています。使い方は性交渉の前に膣内に注入するだけです。 ゼリーには2種類があり、男の子用と女の子用で使い分けます。例えば男の子用ゼリーを使用すると、膣内はアルカリ性に傾きます。 こうすることで、アルカリ性に強いY精子にとって活動しやすい環境になることがあります。 逆に、女の子用ゼリーを使うと、膣内は酸性に傾き、酸性に強いX精子が活発に動きやすくなることがあります。このように、潤滑ゼリーは、精子の性質をうまく利用した最新の方法です。
潤滑ゼリーは、体質的に膣内pHがどちらかに傾きやすい方でも使用することが出来ます。
また、自分たちだけで使うのは不安だという方は、病院で使い方のレクチャーを受けることも可能です。
潤滑ゼリーは、病院またはインターネットで購入することが可能です。また、その成分の多くは自然由来のものですので、赤ちゃんやママに影響が及ぶことはありません。
★費用:
潤滑ゼリー:相場 約15,000円~20,000円(5~7回分)排卵日予測+潤滑ゼリーという組み合わせも/h2>
このように、どんなに新しい方法でも、日本で受けれるものの中には「成功率100%」は存在しません。
海外では、体外受精などの成功率が100%に近いものも行われていますが、現在日本では受けることが出来ません。
日本でより高い成功率を目指すのであれば、一つの方法にこだわらず、必要に応じて複数を合わせていくことが必要です。例えば、タイミング法をおこなうのであれば、予定している性交渉の日に「潤滑ゼリー」を使うことは賢明です。
排卵日を見て受胎日を調整すると共に、よりよいな環境を目指しましょう。
そしてご夫婦でよく話し合い、安心して取り組むことが大切です。
