アメリカで産み分け
アメリカでも自然妊娠で産み分けを目指しているという方ももちろんいます。しかし、それよりも注目したいのは医学の粋を結集した「人工受精」を使った産み分け方法。 まずは、2019年現在アメリカで行われている人工受精を利用した産み分け方法について簡単に見ていきましょう。着床前診断(PGD)
着床前診断は、体外受精を利用した産み分け方法で、精子と卵子を受精させて受精卵を作り育てた後に男の子になる胚か女の子になる胚かを顕微鏡で検査してから子宮に戻す(胚移植)という方法をとります。 子宮に戻った胚は無事着床すれば、希望通りの性別の赤ちゃんを産むことができる、というわけです。 検査で確実にどちらの性別になるかが分かりますので、子宮に戻された胚が無事着床して育てば、ほぼ100%の確率で産みたい性別の赤ちゃんを産むことができます。新型着床前診断(アレイCGH)
着床前診断でも胚が無事に着床すれば確実に男女の産み分けを行えます。 しかし、ほかの遺伝子に問題があった場合などには着床が難しくなってしまったり着床してもうまく育たなかったりということがあります。 そこで、性別の情報を持っている染色体(性染色体)を調べるだけでなく全ての染色体を検査するのがアレイCGHという方法になります。 蛍光色素で健康なDNAと受精卵のDNAを色づけし、受精卵の染色体に不足がないかなどをそれぞれ比較していくことで調べていくのがアレイCGHです。 アレイCGHを利用した着床前診断では、出産までたどり着ける確率を上げることができますが、最先端の技術ですのでできる病院が限られているというのが厳しい点です。マイクロソート法
マイクロソート法は現在アメリカだけで使われている産み分け方法で、DNA用の染料を使って受精する前の段階の精子を分別していく方法になります。 X染色体を持つ精子は91%、Y染色体を持つ精子は74%で特定できますので、アメリカでは望んだ性別の受精卵をより多く作るために利用されています。 子宮に戻した胚が着床せず妊娠できなかいというケースや流産してしまうケースもありますので、ある程度精子を選別して少しでも多めに産みたい性別の受精卵を作っておき冷凍保存しておくことがリスクの軽減に繋がるからです。 特にマイクロソート法は着床前診断(PGD)と併用して行うという方が多い方法になります。エリクソン法
エリクソン法は、人工受精を行う前に採取した精子を男女で分ける方法で、受精卵を作る前に行うことになります。 分けるために使用するのは、X精子とY精子の泳ぐスピードと重さです。特殊な液体に精液を入れ、遠心分離器にかけたり特殊なフィルターを使用したりして精子を分別していきます。 エリクソン法は日本でも行えるパーコール法と似たようなものですので、わざわざ渡米してまで受けるという方は少ないです。成功率も50~70%と低く、女の子を産み分ける場合にしか効果が期待できないというデメリットもあります。日本人も受けられる?
アメリカでは高確率の産み分け方法がたくさんある、ということはご理解いただけたのではないでしょうか。 アメリカでは、嬉しいことに誰でも担当の産婦人科医から承認がもらえれば着床前診断などの産み分けのためのサポートを受けることができます。 産婦人科医からの承認は、特に二人目以降の妊娠ではもらいやすくなっています。渡米して産み分けするのはやっぱり高い
しかし、渡米して産み分けをする場合、一番の問題になるのは費用です。 例えば着床前診断(PGD)を受ける場合、着床前診断にかかる費用のほかに診察や人工受精にかかる費用、渡航費や宿泊費などがかかってくることになり、トータルでかかるコストは平均で約450~500万円になります。 しかも、新着床前診断やマイクロソート法と着床前診断を併用した場合などは、更に高額となることは確実。 また、一週間以上滞在しなければなりませんので、時間的にも厳しいという方も多いでしょう。 着床すればほぼ100%産み分けできる方法もあるとはいえ、人工受精ですからうまく妊娠できなかったり育たなかったりなど失敗してしまうリスクを考えるとためらってしまいますね。アメリカ以外の海外の産み分けは?
アメリカ以外で産み分けができる国として知られている国にタイがあります。タイではアメリカで産み分けをする場合の半分の費用でできると評判でしたが、最近では事情が変わってきました。 実は2014年に国内での産み分けのための着床前診断が禁止されてしまったのです。着床前診断をタイ国内でした場合、日本人を含む海外の方でも罰則を受けてしまうことに。「渡米する費用はないけど着床前診断だけでも受けたい」
産み分け先進国の産み分けを日本にいながらできる?
タイでも着床前診断が受けられなくなりましたし、高いお金を払って渡米しなければ高確率の産み分けはできないのか、と落ち込むのはちょっと待ってください。日本にいても着床前診断を受ける方法もあるのです。 実は、着床前診断は日本でも日本産婦人科学会に所属していない病院では受けることができます。法律で禁止されているわけではありませんので…。 1回100万ぐらいで人工受精と着床前診断を行うことができますが、病院の数はかなり少なく、お住まいの場所によっては遠方で月に数回通うのが体力的にも金銭的にも辛くなってしまうということもあります。 また、受精卵を海外に送って着床前診断をしてもらうという方法もあります。 日本の医療機関で受精卵を作って仲介業者を通して海外の研究機関へと送る方法で、渡米して着床前診断を受けるよりもローコストで着床前診断をすることができます。 日本にいながら、着床前診断を行う方法やコスト、負担やリスクなどは渡航不要!産み分け先進国の産み分け法を日本で実践できる!?で詳しくお話していますので、そちらをご覧ください。産み分け用品で確率を上げるのも◎
今回は特に人工受精による産み分けについてお話しましたが、自然妊娠ができるようなら自然妊娠で産み分けをすることをおすすめします。 人工受精を利用した方法ではやはり失敗してしまうことも多く、精神面も体力面もコストもかかってしまうからです。 自然妊娠でも科学的な手法を使って高確率で産み分けができる方法があります。 それが、産み分けゼリーを使ったセックスです。 産み分けゼリーはセックスのときの潤滑油で、射精の前に膣に注入して使用します。 アメリカの人工受精で受精前に精子の特徴から男女の精子を分ける方法がありましたが、産み分けゼリーでも同じように科学的に分かっている精子の特徴を利用して精子を分けていきます。 その特徴が、「Y精子はアルカリ性に強く、酸性に弱い」
「X精子は酸性に強く、アルカリ性に弱い」
「望んだ性別の赤ちゃんが産まれてくる確率」