ゼリーは金額で選ばない方がいい?
ゼリーを選ぶときにまず気になるのは、「値段」だという方は多いのではないでしょうか。 妊娠活動では、1回2回の性交渉だけで受胎するというのは稀なケースになりますので、多くの場合は数ヶ月~の期間行うことを見越していることと思います。そんなとき、継続して使えるかどうかには金銭面が大きく関わってくることになります。 そのため、「値段が一番重要」だと考えている方もいらっしゃることでしょう。 ですが、ちょっと待ってください。ゼリーはメーカーによって使っている成分も違いますし、使用感や使い方だって変わってくるのです。 次に、価格や成功確率以外でゼリーを選ぶポイントを見ていきましょう。安全な製品を選ぶことが最も大事!
まず、ゼリーを選ぶときに重要になるのは「安全性」です。 女性の健康面への影響も心配ですし、産まれてくる赤ちゃんによくない影響があったら大変です。 ”安かろう悪かろう”ではありませんが、体に害のない成分だけで作っているものと、よくわからない化学物質を使って作っているものでは、体に害のない成分だけで作っているものの方が比較的高価になりやすいと言われています。ゼリーは何でできている?
そもそもゼリーは、膣を精子の得意・不得意な酸性濃度(pH)にするために使います。「男の子になる精子はアルカリ性に強く、酸性に弱い」
「女の子になる精子は酸性に強く、アルカリ性に弱い」
こういったものであれば特別化学物質を使っているわけではありませんので、例えばかぶれのような症状は使用したときに現れにくいでしょう。
また、ゼリーは膣内に長く留まれるように、錠剤のような形ではなく、潤滑油のような形になっています。そのため、主成分はほとんどが水で、その保湿力を高めるためにコラーゲンなどを用いています。
国産は当たり前
ここまでゼリーの成分の話につきてしてきましたが、ゼリーが国産だと安心なのでしょうか。 もちろんゼリーが国産なのは前提ですが、デリケートな部位に使用するので直接触れるシリンジもゼリーと同じくらい重要です。そのため、選ぶ際にはゼリーだけでなくシリンジがどこで作られているのかなどもチェックしたほうがいいでしょう。
使い方 は簡単なものの方がいい!
安全面に気をつけるということで国産のものを選ぶことがすすめられる理由についてはお分かりいただけたのではないでしょうか。選ぶときのポイントは、実はもう一つあります。それが、「使い方が簡単か」ということです。
ゼリーの使い方
ゼリーを膣内に注入するときには次のような手順を踏むことになります。 1.ゼリーが入った外容器を膣に挿入する。2.タンポンを入れるときのようにピストンを押し、中のゼリーを膣内に出す。
3.外容器を膣から引き抜く。 これだけの手順でしたらとても楽なのです。しかし、実は、ゼリーには個別容器にもともと入っているタイプと別々になっているタイプがあるため、製品によっては膣に注入する前に「注射器のような容器にゼリーをつめる」という作業が必要になります。
個別容器にもともと入っているタイプと別々になっているタイプはどう違う?
ゼリーを膣に注入するタイミングは性交渉中の射精する前の段階が理想的です。 別々になっているタイプの場合、ゼリーの分量が調整できるというメリットがあります(日本人含むアジア人の膣の場合4~6mlが最適といわれています)。 が、そんなときに容器に詰めなおす作業から行うのはパートナーの男性には耐えがたいでしょうし、もともと準備をしておくにしても手間が面倒に思えてきます。しかもその別売りの容器は、衛生的に毎回きちんと洗って消毒をしておかないと細菌性膣炎やカンジダなどの感染症にかかってしまう可能性があるのです。
個別容器にもともと入っているタイプですと、封入前には当然殺菌された状態になっているため衛生的ですし、パッケージから取り出すだけで上記の手順を踏むことができますので数十秒で準備を終えることができるのです(※ゼリーが膣に馴染むまでにはどの製品でも数分かかるそうです)。
しかし、このタイプは1回使うごとに捨てる『使い捨てタイプ』になりますので、容器につめなおすタイプよりも1回あたりのお値段が少々高くなってしまうこともあります。
まとめ

なんにせよ、後悔がないようにしっかりと選んで臨みたいですね。